2019年12月5日木曜日

なぜ、あたたかい家をつくるのか?~燃費編 2/6

 あたたかい家に住み始めた1998年、長野オリンピックの頃は、燃費の事など気にせずに快適に過ごしていました。
二世帯住宅の暖房は灯油ボイラーを熱源として全館に温風を吹き出す「気調システム」を採用していて、分散された15センチ角の床ルーバーから温風が緩やかに出て室温を22℃程度に保っていました。
 この頃の灯油の単価は40円/L程で、ガスよりも安く、ましてや電気暖房など世の中には無く、エアコンも冷房に使うもので暖房では使い物にならないという時代でした。
ですから、エネルギーは灯油を採用していた訳で、冬期5ヶ月間、二世帯住宅で使用する約3500Lもの灯油代は約140,000円。1世帯あたり70,000円。一月あたり約14,000円でした。

 ところが、2005年頃から灯油価格は上昇し始め2008年頃には100円/Lになってしまいました。こうなると、2.5倍のランニングコストが伸し掛かって来ます。
使用量は変わらないのに、灯油代は年間350,000円、1世帯あたり175,000円、一月あたり35,000円にもなりました。

 これでは、懐が寒くなり、「あったかい~」などと余裕を言って居られなくなり、灯油代を節約する為に室温を下げることになってしまいました。この頃から現在も室温設定は20℃としていて、平日、猫しか居ないウチの世帯ではサーモ設定を18℃にしています。
(サーモ設定は、温度を下回ると灯油ボイラーが働き室温をキープする働きです。昼間、太陽が照って室温が設定を上回れば暖房は止まりますが、吹雪なら設定温度に達するまでボイラーは運転し続けます。)

 灯油代を考えながらの暖房は家計上仕方ないので、半袖で冬を過ごす計画は頓挫し、セーターなどを羽織るようになってしまいました。


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