寝室を暖房で暖めて寝る子ども は、そうでない子どもに比べ、風邪 をひく人の割合が4分の1にとどま るとの調査結果を産業医科大 (北九 州市) の藤野善久教授(疫学) らの チームが3日までにまとめた。
藤野教授は、暖かい部屋にいるこ とで免疫の低下を防ぐことができたとみており「新型コロナウイルスによる肺炎を含む冬の呼吸器感染症の予防に役立つのではないか」と話し ている。
海外では室内の温度が低下すると、循環器病や呼吸器疾患が起きやすいとの研究があり、世界保健機関 (WHO)は、健康維持のため冬場 の室内の温度を28度程度に保つことを推奨している。 だが日本の家屋は地域によっては断熱が不十分で、18 度を下回ることが多いとの報告がある。
チームは、子どもの寝室での暖房使用と感染症との関係を調べるた め、福岡県の暖房を使う12歳以下の 子ども156人と、使わない子ども 155人の計311人を対象に調 査。 2018年12月から19年2月ま での3カ月間の風邪や発熱の発症状況を比較した。
この結果、暖房を使 った子どもは、使わない子どもと比 べて、3回以上風邪をひくリスクが 0.23倍と小さいことが分かった。 3日以上の発熱は0.27倍、インフルエンザの発症は0.55倍だった。
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