2020年3月3日火曜日

なぜ、あたたかい家をつくるのか?4/6

平成26年までは、お客様の(教育上?)ご希望が多くなったいた上の写真のようにリビングから直接使えるリビング階段を提供することが出来ませんでした。

 この間取りで施工することは簡単ですが、冬、リビングで暖房すると上下階の温度差と、気密不足による隙間風のため煙突効果が発生して暖気が階段を上昇してしまい、暖かくなるべきLDKは足元が寒くて居られない部屋になってしまいます。

 仕方無しに、階段上り口に引戸を設置して暖気が上昇しないように対応していました。
(写真中央の階段右にある引戸を、冬は左へ締めて頂きます。)

 また、吹抜を造りたいというご要望も有りましたが、それこそ上下する気流を止める手立てが無く、お客様に断念をお願いしていました。

 「このままではいけない!」と、リビング階段も吹抜も可能な家づくりをしよう!と断熱・気密・換気・暖房を含めた総合的な解決策を検討し始めます。

 この頃既に「高気密・高断熱」住宅というのはありましたし、行政でも「長期優良住宅」という概念と補助金を使った普及を初めていましたが、どちらもリビング階段・吹抜は遠く及ばない性能です。
 
 そもそも長野県の冬の最低気温は北海道に次いで下から第二位!
全国平均の寒さを想定している施策では物足りず、特殊な環境ということで大手ハウスメーカーも小さなパイとしてターゲットにしていません。

 そこで我々は、冬、特殊な環境である地元長野県でもリビング階段・吹抜があってもあたたかい家造りを、既存の高気密・高断熱住宅と長期優良住宅とを土台として研究を進めました。



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