2021年12月22日水曜日

超断熱煙突の制作と薪ストーブの幕内へのインストール(最終回)薪ストーブを実際使用した感想

 いよいよ今回が最終回となります。

薪ストーブに合わせて購入したアイテム、実際使用した感想も合わせて

お話したいと思います。

(雪中キャンプにもチャレンジし薪ストーブが大活躍でした。最後に動画もありますのでお楽しみに!)

まずは薪ストーブに合わせて購入したアイテムをご紹介


アカギ ステン立バンド 50AA103490073


これは断熱煙突が下に落ちないように60㎜の煙突に取付けました。







こんな感じで。

次に

G-Stove/クッキングスペース (Cooking Space)

薪ストーブの上部に設置し、この上で料理ができます。

火の粉対策にもなります。

煙突の面積が増え輻射熱も多くなりテント内を一層暖めてくれます。

ダンパー煙突の上部に設置している方が多いようですが、


私はあえて薪ストーブに近い位置でダンパー煙突の下に設置しました。


ダンパー上部にクッキングスペースを設置すると、


ダンパーを絞った時クッキングスペースの熱量も下がると思ったからです。


加えてストーブに近いほうが熱量が確保できるのではと思ったからです


クッキングスペースは是非お勧めいたします。


欠点は、大きさが大きいのと、撤収時ストーブからなかなか抜けないことです。









次にコンパクトローテーブルです。

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) アルミ ロールテーブル ケース付 M-3713 アウトドア用 折りたたみ式


などです。なるべくコンパクトで足が短いタイプのものを購入しました。

こちらは薪ストーブの下に置き薪ストーブ底面からの熱を遮断しグランドーシートを

熱から守ってくれます。私はこのテーブルの上にさらに薪をのせています。

これも是非お勧めです。グランドシートを熱から確実に守ってくれますし

薪を乾燥させ燃えやすくしてくれます。

※ 1度薪をこのテーブルに多く乗せすぎて

薪ストーブからの熱で薪が引火しました。乗せすぎ注意です (笑)








これ↑乗せすぎです (笑)ダメなやつです
念のためスパッタシートも敷いてます。


テントファクトリー スチールワークスフリー4セット

sサイズです。
なるべくテント内の場所をとらず薪ストーブ周りに置くテーブルを探しておりました。

winnnerwellにはかなりシンデレラフィットです。

重さもあるので結構しっかりした作りです。

耐熱なので熱いフライパンなども置くことができます。

こちらも購入し大満足です。








ヒシエス トタン文化塵取り TBT


灰を片付ける際に使用。幅も薪ストーブのwinnerwell のサイズににピッタリ




赤外線温度計 クッキング デジタル 温度 ガン セルフ キャリブレーション付き -50〜400℃ 


薪ストーブや煙突の温度を赤外線で計測します。正確性には疑問ありますが、

ある程度の温度はこれで測ることができます。


Makitsu焚き火台シート 耐熱シート 防火シート 


煙突から火の粉が出た場合の予防対策です。

シートの真ん中に穴をあけ煙突を通し使用しております。







dretec(ドリテック) 温度計 室内 室外 デジタル 壁掛け O-285IV


室内外の温度が同時に測れます。こちらも重宝しております。



[山善] サーキュレーター 静音 左右首振り 上下角度調節 10畳 風量3段階調節 (換気 / 空気循環) 


テント内の空気を撹拌するために利用。




最初は上から下に温かい空気を送ろうとセンターポールにポータブル扇風機をつけました。


ですが、思うように上の暖かい空気が下に降りてきませんでした。。。

色々試した結果サーキュレーターで薪ストーブ本体に直接風を当てるのが

一番テント内全体を暖めることができました。

ちなみにこのサーキュレーターはAC電源が必要なのでポータブル電源持参です。

最後は下の写真のパイプというか配管です。

現場でゴミとして捨てられていたので拾ってきました (笑)


え??これなに?って思う方いらっしゃるかもしれませんし

キャンプ場でこんなことしてる人を実際私は見たことは一度もありません。

薪ストーブはドラフトが大切だと再三皆さんにお話しました。

ドラフトが強く起きるという事は

薪ストーブ本体の空気口にどんどん空気が流れ込みます。

どんどん空気を引っ張ります。テントの隙間から外部からの冷たい空気を引っ張ります。

建築用語で言うとテント内が負圧になっております。

キッチンで換気扇を強力に回すと家のどこかの隙間から空気が入ってくる状態です。

その時、どこかの窓を開けてあげないと、換気扇がうまく排気してくれません。

排気が強すぎて吸気が間に合っていない状態です。

真冬に窓を開けたら外の冷たい空気がどんどん入ってきてしまいます。

それを防ぐためにこのパイプを設置しました。

薪ストーブの本体空気口からテント外部にこのパイプを延長してあげます。

おかげでテントの隙間からの冷たい空気は入らないですし

外部の新鮮な空気をどんどん流入してくれます。実際パイプの吹き出し部分に

手を当ててみると空気の流れがあるのが確かにわかります。

グランドシートと一体型のテントには特にこのパイプおすすめです。



最後に薪ストーブを使用しての感想ですが。

結果から先に申し上げますが

寒い時期にはもう最高です。この言葉以外思いつきません。

薪ストーブ導入に迷っている方も多いと思います。私も当初迷っておりました。

私みたいな初心者キャンパーで大丈夫かな。って。

寒い冬に薪ストーブでのおこもりキャンプは最高です。

寒いのなんて関係なくキャンプに行きたくなります。

焚火ほど匂いもつきませんし、とにかくテント内が快適です。

僕の当初の希望のTシャツ短パンでのビールも達成できました。

外気温6.8度 テント内41.8度 (笑)
外気温1.8度 テント内30度


最後に失敗と課題も。

失敗は

まずはこの写真を


何だかわからないと思いますが。とある朝、薪ストーブを焚こうとしていたのですが

一向にうまくいかない。

ドラフトが起きない。薪が燃えない。煙が逆流する。テント内煙モクモク。

撤収時に犯人が判明しました。煙突内にこの銀色の破片があったのです。


はい。耐熱テープでした。60mmの煙突の断熱煙突の差し込み時に

煙突内に入ったのでしょう。

シームレス排気筒煙突80φ短管355mm





を購入し80㎜の煙突を延長しこの問題は解決しました。

今後の課題ですが

私は薪ストーブの薪に建築現場から出る廃材を利用しております。

基本針葉樹です。 薪の消費が早くススが多いのが難点です。

これは3日間使用した状態です。スパークアレスターに大量のススが付着しております。

ススで穴が塞がれてうまく排煙されません。

煙突部分は断熱できますがスパークアレスター部分はどうしても断熱できません。

これは薪を広葉樹にすれば解決できるのでしょうか?

この冬また検証してみたいと思います。

いくつかの課題も含めてこの冬検証し、またご報告したいと思います。

長々と最後までお付き合いいただきありがとうございました。

これから本格的な寒い冬を迎えますが、素敵なキャンプライフを。