2021年2月14日日曜日

建築士の定期講習会に行ってあらためて感じたこと

 みなさんご存じの方がいらっしゃるかわかりませんが、建築士事務所に登録する建築士は3

年ごとに定期講習の受講を義務付けられております。建築基準法が時代の変化や要求に応じ

るため日々更新している為です。

ちなみに【建築基準法】とは日本で暮らす私たちの生命・健康・財産が守られ、安全に快適

に暮らせるよう、建物や土地に対してルールを定めたのものです。建物を設計したり建築し

たりする際には、都市計画法や消防法などさまざまな法律がかかわってくるが、建築基準法

は、このような法律と関連しながら最低限守るべきルールを明確にしたものです。

建築基準法の対象になるのは、建築物、建築物の敷地、設備、構造、用途。その土地にどん

な用途や規模の建物が建てられるのか、建てられる家の床面積や建築面積の上限は何m2かと

いった、多岐にわたるルールが定められており、着工前に建築確認申請をして行われる建築

確認や、着工後の中間検査、完了検査なども細かく建築基準法で定められております。


 話は少し脱線しましたが、この3年ごとの定期講習、朝から夕方までみっちり座学があり、

最後に終了考査と言うテストがあります。講習中は講義を聞きながらマーカーをしたり書き

込みしたり付箋を貼ったりと大忙し。目が回りそうです。このテストに合格しないと再度講

習を受けなければなりません。寝ている暇もなくテキストは写真のように付箋の山。まるで

ライオンみたいです。



 今回は、某資格学校での講習だったのですが資格学校だけあって周りの壁には様々な

物がはってあります。目標何点!!とか出席率何%以上!!!など様々。


昼の休憩中にふと、ある一枚の紙に目が留まりました。こんなことが書いてありました。

資格をとるうえで自分に言い訳を作らない・限界を作らない(仕事が忙しい・時間がないな

ど)合格者は常に工夫し、また多くの犠牲(自分の趣味、大好きなお酒を飲む時間、家族と

の時間など)をはらい学習しています。できない理由を探しても解決にもなりません。自分

で限界を作らないでください。

 自分自身の日々の生活にも当てはまる厳しくもありがたいお言葉でした。

 






 3年ごとの定期講習、あらためてとてもよい勉強になりました。

最近起きた事件や事故などの詳細も記載されており、日本中を震撼させた耐震偽装事件が平

成17年。もうそんなにも経つのだなとしみじみ感じました。

建築士は専門技能職として常に自覚を持ち職業倫理を厳守し職務を遂行しなければならない

とあらためて感じた一日でした。それではまた3年後。