2021年11月10日水曜日

超断熱煙突の制作と薪ストーブの幕内へのインストール②幕(テント)選び編

今回は文章がやたらとグダグダ長い上に、少しマニアックな内容が含まれます。


キャンプに全く興味がない方、また私と同じ初心者の方、これから始めてみたい!!


なんて方にも。


住宅と全く関係ないじゃん!なんて思う方もいらっしゃるかもしれません。


なるほどねー。そーなんだねー奥が深いんだねーーなんて思う事も少しはあるかもです。


極力わかりやすく説明したいと思います。よろしければ最後までお付き合いください。


話は本題に戻りまして。


前回テント内での薪ストーブのインストール決めたのですが


実は、まだ何のテントを購入するか決めておりませんでした。


しかもテントなど今まで1つも所有した事のない、ただのキャンプド初心者です。。


テントの購入を検討される方はどんな基準でテントを選びますか?



使用人数?好きなブランド?好きな形?色?おしゃれな形?予算?人と違うもの?


テントと言っても、ご存じの通りたくさんのブランドや形、大きさ、テントの素材など


山ほどの種類があり、1つに絞り込むのも大変です。


ですが、どのテントにしようかな?などと悩んでいる時間も本当は楽しいのでしょうね?


色々悩んでやっと手に入れた新しいテントを初めて張るワクワクとした気持ち。


その日泊まる自分の家(テント)を自分で建てるんですからね。


自分の家を自分で建てる経験なんて普段の生活の中で、まずない事ですよね。


今日は僕の建てた家(テント)で一泊するんだなー!なんてしみじみ感じちゃいます。


しかも住宅を購入よりも、はるかに手軽な価格で購入できますし移動もできます。


そんな中、数あるテントの中でまず自分なりにいくつか選ぶ基準を決めました。


以後、僕自身が実際使用した感想も含めてお話していきたいと思います。


①予算

②設営のしやすさ

④ある程度の高さと大きさ

③生地(素材)


まずつめです。当たり前の事ですが予算はもちろん無限にある訳ではないので、

なるべくコストを抑えたいです。薪ストーブも買わないといけませんから。。。


つめですが

以前、ス〇ーピークのテントを建てている方をキャンプ場でお見受けしました。

丁度お隣のサイトでした。

たしか50代くらいのご夫婦だったと思います。初めてのキャンプだったのかもしれません。

結構、時間かけて楽しんで設営しているなーーなんて思いながらチラチラ見ておりました。

結局、テント設営完了するまで6時間以上かかっておりました(笑)

しかも設営中、喧嘩しているような声も(笑)

『俺だって初めてなんだから仕方ないだろ!!!!!ブツブツ。』なんて(笑)

凄く楽しみにしていたキャンプを喧嘩で台無しにしたくないですよね?

もちろんこのテント自体は素晴らしいですし、僕自身も好きなブランドの1つです。

ス〇ーピークのテントの設営もコツを掴んで慣れてしまえばチャチャチャだと思います。

テントの設営やタープの設営に時間をかけて建てるのもキャンプの楽しみの1つ

ですが、僕自身せっかちで大雑把で・手先が不器用なのでなるべく簡単に済ませたいなと。

それが本音。


つめは、薪ストーブを幕内にいれるので、ある程度の広さと高さが必要だと思いました。

テントが小さくて薪ストーブの熱でテントが燃えて火事を起こすのも困ります。

このある程度と言うのが意外と難しい訳でありまして、ストーブがどの程度の熱量を発生

してくれるかも、その時の外気温などに気象状況によっても違うでしょうし

実際薪ストーブをテント内で焚いてみないと正直わかりません。

もちろん使用目安面積などは表記されておりません。屋外使用が原則ですから(笑)

基本冬場の寒い時期は外に出ず、幕内で本読んだり料理したり寝たりのおこもりキャンプ

がしたかったので。ベッドを設置できるスペースももちろん考慮。

椅子は置かずに日本人なので靴は脱いでお座敷スタイルで。

薪ストーブの上でお餅焼いたり、お燗をつけたりなんかもできるでしょうから。

お座敷スタイルという事で、地べたでなくグランドシートがついてる物もやはり希望。

ある程度のテントの大きさと言ってもあまりに大きいと設営も大変ですし、

室内空間が広すぎて薪ストーブで幕内が暖かくならないのも正直困ります。


つめ、これが正直一番悩みました。実はテントの生地にはいくつかの種類があります。

もちろんここで紹介する生地以外にも沢山種類ありますが、ここでは主たる物のみ紹介。

実はこの生地によってテントの寿命や特性が大きく変わってきます。

フレームやポールも非常に大事ですが、生地が一番重要だと言っても良いと思います。

一般的に多く流通しているのがポリエステル素材。安価で紫外線に強くカビにくい

性質をもってます。

半面、5年から10年程度で湿気や紫外線などにより加水分解を起こします。

独特の匂いを発したり、生地がベタベタしたり、耐水性能の低下に伴い

最後はテント内が雨漏りをし、テントとしての寿命を迎えます。

もちろん保管方法によって様々のようですが、

お気に入りにのテントをなるべく長持ちさせるには

高温多湿の場所の保管は避けた方がよいと思います。

日本は全国高温多湿な地域なのでテントの保管には不向きな地域なんでしょうね。

あと空気を通さない素材なので大いに結露もしますし火にもめっぽう弱いです。

やはりポリエステルは軽量で気軽に安価に購入できるのが一番のメリットです。

僕の中でテントは長く使い、愛着を持ちたいたいのでこの時点で候補から外れました。

それでは5年も10年以上も長く使えるテントなんてあるの?

なんて思う方もいらっしゃるかと思います。

むしろテントって5年とか10年しかもたないんだって思う方の方が多いかと思います。

実はあるんですね。10年以上、いやもしかしたら一生物が。

1つ目はケルロンという素材。リップストップナイロンにシリコンを含有した素材。

簡単に言うと超軽量で、強靭な強度、雨にも強くて、しかも経年劣化がほぼなく一生物。

もうこの生地最強です。この生地を使った代表的なテントですが、、、、

そう、かの有名なあのHillbergヒルバーグです!!

テント会のロールスロイスとまで言われております。



『世界の果てまでイッテQ』でイモトさんが南極大陸の最高峰登頂時に使用されていたのも

そうHillebergです。極限の場所での使用を想定したテント。

しかしそのHillebergにもデメリットはあります。


まず性能は素晴らしいのですが、お値段もロールスロイス級。もう笑うしかないです(笑)

結露が凄い。

熱(火)に弱い。


この3つのデメリットから、またまた候補から外れました。


この時点で薪ストーブが入れられるテントの生地なんて本当にあるの?

なんて皆さん思うと思います。

まだ残された道はあるんです。しかもあと2つ。

1つ目はあの有名なクマのマークのNORDISKやテンマクのサーカスT/Cの使用している

ポリコットン(TCテクニカルコットン)


NORDISKノルディスクのAlfheim アルフェイム


tent-Mark DESIGNS

のサーカスTC DX



ポリコットンとはポリエステルとコットンの混紡素材です。

熱や火に強く通気性や透湿性も優れ結露もしずらく遮光性にも優れています。

おまけにコットンよりも軽量。

僕もポリコットンのタープを所有しているのですが

タープの真下で焚火をガンガン燃やしても全く問題ありません。穴すら空きません。

この時点でポリコットン最強で決まりじゃんってお思いでしょうが、、、

やはりポリエステルが混紡されて軽量なのは良いのですが結露しずらいだけで

結露はします。(※ポリコットンの幕をその後、手に入れましたが見事に結露しました)

最後に残った素材がコットン100%です。

コットンのメリットはポリコットン以上に

熱や火に強く通気性や透湿性も優れ結露もしずらく遮光性にも優れています。

結露はしずらくと言うより結露しません(笑)

コットン生地は空気を通し、生地自体にも水分を吸収してくれます。

あと寒い時期でも熱が逃げないので幕内は暖くポカポカ(←ALOHA100と同じ 笑)

ちなみに寿命ですがコットン100%なので10年以上20年以上。

いや保管場所や手入れに仕方によっては一生物を超えて 

グランドシートやセンターポールなどを交換してあげれば

大げさに言うと孫の代まで持つかもしれません。

加えて時間が経てば経つほどにコットン生地自体に天然の風合いがでてきます。

生地の色の褪せや、土の汚れ、炭の汚れ、穴の補修後などなど。

あの時ここ穴開けちゃったんだよなとか、ここ汚しちゃったんだよな。なんて。

まるでビンテージのデニムみたいですね。

もしかしたら新品の時より価値が上がるテントかもです。

自分のキャンプした時間と共にテント自体も一緒に育てる事ができます。

実際ちまたで人気のビンテージテントと言われる物は全てコットン素材です。


デメリットもあります。

1つ目はまず重い。本当に重いです。コットン100%ですもんね。ただの筋トレです。

2つ目はコットンテントは通気性も良いから夏も使用可能で4シーズン使用可能などと

ネットに記載ありますが日本の気候での夏場の使用は正直厳しいです。

夏場でも高地などの涼しい場所では、とても快適に過ごせるとは思いますが。

3シーズン(秋冬春)用と考えてよいと思います。

3つ目はポリエステル素材と違って渇きずらいので

きちんと乾かさないと生地がカビます。テントを乾かす場所の確保も必要となります。


デメリットももちろん含めた上で

以上の事を考慮しコットン100%素材のベル型ワンポールテントに決めました。



結果僕はベルギーのCANVASCAMPのSibley 400 Ultimate PROと言うモデルにしました。

初めて試し張りしてみました。初心者でも意外と簡単でした。20分程度
割と上手に張れたのでは?

内部写真。中心部に高さがあるので広く感じます。一番高いところで高さ2.5m

下部の通気メッシュから見える青空が綺麗

夏はこんな↑使い方もできます。全周メッシュも付属してます。
オシャレだなー (笑)動物に襲われそうですけど (笑)

冬は薪ストーブ入れるとこんなイメージです。果たしてうまくいくかな。。。。



 ざっとこのSibley 400 Ultimate PRO説明をしますと

大きさは、直径約4m・高さ2.5m ベッドや薪ストーブも十分置けるスペースがあります。

外観はNORDISKノルディスクのASGRDアスガルドによく似ております。

若干の形の違いありますが、大きな違いはやはり素材の違い(NORDISKはポリコットン)

日本ではNORDISKが有名ですがインスタなどを見るとCANVASCAMPを使用している

おしゃれな外国人のほうが断然多いようです。

何年か前にこのベル型のワンポールテント(NORDISKのASGARD)が大流行しました。

今は一時期よりは数は減りましたが私はこのベル型のデザインがやはり好きです。

NORDISKも、もちろん好きです。

CANVASCAMPはコットン100%で完全防水加工処理を施しているので、

コットンでありながら防水性と防カビ性に優れています。

数多く出回っているコピー商品と違い欧州規格BS5852の基準を達成していますので安心。

実際、嵐のような最大風速 31mの暴風雨時にキャンプしましたが雨漏りも結露もせず

どこも破れる事なく一晩無事過ごすことができました。

ただしテントの外周部をとめるペグを1時間おきに確認して寝れませんでしたけど (笑)

某有名動画サイトでこのコピー品を使用されている方がいらっしゃいました。形も一緒。

素材もコットン素材。ですが幕内で物凄い雨漏りをしていました。

一生使えるものなので、安価なコピー品ではなくやはり本物を購入しましょう。

CANVASCAMPのワンポールテントは御世辞抜きで

雨や結露にも強くまた風にもとても強いと思いました。

ある意味、大自然の中で自分の命を預ける唯一の物なので風に強いというのはとても大切な

んだなってまじまじと感じた瞬間でした。

テントが吹き飛ばされると、テント内の物が散乱します。食べ物も飲み物も全て。

最悪、薪ストーブも倒れてテントに引火して大惨事なんて事も。

最後に本当に重いです30キロあります (笑)

最後まで読んでいただきありがとうございました。



次回③薪ストーブ選び編