本日の新聞の一番の見出しトップは【護岸工事 不良1万3400箇所】でした。昨年の台
風19号災害の復旧工事で起きた施工不良が明らかになった事件です。我々建設業者にとって
もかなりショッキングなニュースでしたが、県民の皆様にとってはそれ以上だったと思いま
す。台風19号災害の被害にあわれた方々の皆さんが完成を一日も早く望んでいる中、裏切り
とも感じます。川の工事というのは基本的に水が少ない渇水期に施工します。この東御市の
護岸工事も梅雨時期や台風シーズン前の21年3月の完成予定でしたが、工事のやり直しで完
成が遅れ梅雨時期や台風シーズン前にお引渡しができないと思われます。つまり、また台風
19号の時のようになるのではないかと皆さん不安に思われると思います。いち早く原因究明
をして頂き、地域住民の皆様に説明責任を果たし、直ちに再発防止に努めて頂きたいと思い
ます。
二つ目の見出しは【羽田雄一郎さんのコロナ感染死】です。羽田雄一郎さんと言えば、ス
ーツの袖を切り落とした省ネスーツで有名な羽田孜さんの息子さんです。羽田孜さんは昔た
またま行ったイタリア料理屋さんで偶然お会いしました事があります。
上の見出しの通り昨年長野県は台風19号によって各地で甚大な被害が出ました。羽田雄一郎
さんは上田市が地元ですが、この上田市も実はかなりの被害が出ました。今年の1月に19年
の補正予算の採決がありました。この補正予算を採決することで一日も早い災害復旧工事に
着手できるのです。採決に欠席する長野県内の国民民主党の国会議員に対し羽田さんは国民
民主党(当時)の党の方針に反し賛成票を投じました。地元の被害にあわれた方や被害状況
をみて党の方針を造反してでもいち早い復興復旧を望んでいたのだと思います。当たり前の
ように聞こえますが、大変立派な行いでありなかなかできる事ではないです。台風19号復旧
工事も道半ば。長野県の復旧工事の完成を待たずして非常に残念です。普段あまり政治の話
はしませんが、本日だけはお許し頂ければと思います。
地元を愛し地元に愛された羽田雄一郎さんご冥福をお祈りいたします。